フリーランスと国民年金

人それぞれ考えはると思うが、個人的には、年金は納めたほうが断然良いと感じている。(そもそも義務なのではという話は置いておいて…)

 

フリーランスの場合、国民年金に加入することになる。

 

多くの人がうっすらと感じている「そもそも払い損なんじゃないの?」という疑問はあると思うので、ざっくりと計算してみることにする。

 

今現在、受給期間いっぱいまで支払って満額もらうとしたら約月額65,000円。年約65万とのこと。

だいぶ少ないように感じるが事実、この金額だ。

(※フリーランスの方でも何年か厚生年金に加入していることは多いと思うので、実際にはもう1万くらいはプラスになっていることが多いとは思う。また70歳まで繰り下げることで4割ほど増やしてもらえるので、おおよそ9万くらいまでは増額が可能だが…

この辺りの試算は

年金の繰り下げする?しない?70歳からの年金はお得なのか | リクルート運営の【保険チャンネル】

が詳しかった)

 

令和2年の国民年金月額は、16,540円。年約20万になる。

これを思いっきりざっくりと、20〜59歳までの40年間支払うとしたら、約800万。

 

また忘れてはいけないのが全額経費扱いになり、利益と相殺できるが、それが大きい。なので多くの人が実質20%引きくらいで計算して良いと思う。(※実際、収入が高くなった場合はそれ以上に割引効果は出るが、ここではわかりやすくするため、一律20%と計算する)

 

つまり、実際にはトータルで640万を払っている事となる。

その払った金額に対し、年65万年金をもらい続けるとすると、約10年で元を取れる計算となる。

 

つまり、65歳+10歳、75歳まで生きれば元が取れる、ということになる。

(…もちろん、その頃には受給開始が70歳になっている可能性も高いとは思うが、それでも80歳まで生きれば元を取ることが出来る)

 

75歳や80歳まで生きない確率も結構あるのでは?という意見もあると思う。今現在の男性の平均寿命が81.25歳。確かにこの数値を見るとギリギリ感はある。

 

だが現実には、日本人の寿命は過去のデータから、10年で約2歳くらい延び続けている。つまり、今30歳の人が70歳になる40年後は、8歳くらい平均寿命が延びて、平均90歳に延びている可能性はかなり高いと思われる。

 

となると、70歳くらいから、80歳までの+10年分の年金を受け取れる可能性がかなり高く、しかも90歳まで生きる可能性も結構あり、さらに+10年分受け取れる可能性もあるという、中々魅力的な制度になっていると思う。

 

 

※実際には障害をおってしまった場合の障害年金、配偶者が亡くなってしまった場合の遺族年金という2つの制度もあり、お得感は更にある。

 

※また付加保険料(月400円)をプラスするという制度もあり、これは受給後、2年で支払った額を取り戻せて、その後ずっと加算され続けるので、損をするケースがかなり限られているのでやったほうが良いと思う。

 

※収める時は、毎年2月末まで受け付けている、クレジットカードでの2年前納を絶対におすすめしたい。

2年分の380,880円を先払いすることで、14,520円割引となる。

さらに、クレジットカードによっては1%~1.5%くらいは返してくれるカードが多いので、そういうのでやれば4,000円くらいはさらに戻ってくる。

合計2万円近く、およそ5%戻ってくるのは非常に大きく、さらにお得感を出すことが出来る。