mobilehubから作った場合の、cognito user poolにおける、ユーザー管理の注意点

通常、webサービスで使いたいと思った場合、email+passwordでユーザーを管理したいと思うのだが、cognito user poolだと、基本的に、username+passwordという管理体制がデフォルトとなっている。

 

awsももちろん、email+passwordで管理できるようにするためのことは考えていて、aliasという属性があり、これにチェックを付けていると、例えば、usernameを求められる所に、emailを入れても通るようになる。

 

ただ、若干そのあたりが厄介で、例えば、mobilehubからuserpoolを自動で作った場合だと、AttributesのemailにAlias設定がついているが、Requiredのチェックは付いていない。

 

そしてRequiredにチェックが付いていないと、php等のローレベルapiから、adminInitiateAuthなどの関数でアクセスしようと思った際に、usernameにemailの値を入れても、user does not existエラーが返ってきてしまう。

(※チェックが入っていれば問題なく通るので、PHPなどのローレベルapiで使いたければ、自前で別途poolを作る必要があるということ…)

 

 

また、Appsという項目があるが、js、並びにPHPなどのローレベルapiからアクセスさせたい場合、App client secretが使われているとアクセス出来ない(http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/cognito/latest/developerguide/setting-up-the-javascript-sdk.html

JavaScript SDK はクライアントシークレットのあるアプリケーションをサポートしていないため、[Generate client secret] チェックボックスは外しておく必要があります。」参照)

のだが、デフォルトでonになってしまっている。

 

これは、自分も最初全く気づかなかったのだが、複数アプリを作ることが出来るので(Apps の画面の下に、「Add another app」というボタンがある)、そこで、Generate client secretを外して作ったアプリのApp client idを使ってアクセスさせれば、js、並びにPHPなどのローレベルapiからアクセス可能になった。

 

あくまでmobile環境から使うだけであれば全く問題無いのだが、それをpcなど別デバイスからアクセスさせたいと思った時に、上記のような設定が必要になる。

 

 

※余談だが、mobilehubから設定したのではない、user poolを使おうとした場合、cognitoのtopから行ける、「Manage Federated Identites」→作成した物を選択→「Edit Identify pool」→「Authentication providers」→「Cognito」のUser Pool IDと、App Client IDを変更する必要があった。(元々は、mobile hubから作られた、user poolの物が入っているため)

また、もちろん、アプリ側も、例えばawsが作ってくれるサンプルファイルで言うところの、AWSConfiguration.swiftにUserPoolId、Client id、secretがあるので、そこも入れ替える必要がある。